人的資本経営
人的資本経営とは、従業員が持つ知識や能力を「資本」とみなして投資の対象とし、持続的な企業価値の向上につなげる新しい経営の在り方です。経済産業省が公表している「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会」の通称「人材版伊藤リポート」が発表されから大きな注目を集めています。大手企業は、外部環境の変化に対応し企業価値を高めるためには、人材を「コスト」や「資源」ではなく「投資対象の資本」として考えるようになっています。人材の価値を引き出す経営スタイルが不可欠となってきており、人的資本に関する情報は「企業の将来性を判断する指標」として、投資家などのステークホルダーが情報開示を強く求めています。
これからの中小企業は「人的資本経営」に注力し、従業員をコストと考えずに財産とする企業の仕組みをつくることこそ喫緊の経営課題とわたしたちオフィスは考えています。伊藤リポートの示す「3つの視点」 1.経営戦略と人材戦略の連動 2.As is-To beギャップの定量把握 3.企業文化への定着は、企業の経営資源とされる「ヒト・モノ・カネ」のヒトの活用に大きな力を与えるからです。中小企業だからこそ成しえる柔軟な「知・経験のダイバーシティ&インクルージョン」を実現する人事システムの構築と運用こそ持続可能な企業の在り方です。従業員の働きがいは、そんな企業の姿勢にこそ生まれるものです。わたしたちオフィスが果たすべき役割に向けて、更なる精進を積み重ねる決意を新たにしています。