組織の未来をつくるコラム

やりがい・働きがいのある職場づくり

「やりがい」は、自分の仕事が社会的に重要だと感じること、または自己実現のために仕事をすることによって得られる感覚ともいわれ。日々の業務の充実感を指します。「働きがい」は、仕事自体から得られる報酬や認知、自己成長などの感覚ともいわれ、労使間の信頼関係など企業のサポートが不可欠です。従業員の「やりがい」や「働きがい」の意識を高めると、働く意欲が向上し、職場に定着率が上がり、さらには会社の業績向上に効果があることは調査で明らかになっています。この度エン・ジャパンでは「ビジネスパーソン3900人に聞いた「仕事のやりがい」に関する調査」の結果が公表されました。まず「仕事において、「やりがい」は必要だと思いますか?」という設問については全体の95%が必要だと回答しています。


しかし、現在の仕事においてやりがいを感じることがありますかという設問においては、37%の労働者がやりがいを感じていないという結果が出ています。仕事でやりがいを感じることが「ほとんどない」「まったくない」と回答した方に、やりがいを感じられない理由を伺うと、上位は「頑張っても給与・役職が上がらないから」(45%)、「同じ仕事を繰り返しているから」(31%)でした。「成長が実感できないから」(26%)が3位に続きます。仕事でやりがいを感じるために行ったことについての設問では、「目の前の仕事し一生懸命取り組む」(69%)、「自己研鑽・勉強をする」(31%)、「責任ある仕事を任せてもらう」(23%)と続きました。一つの仕事をやり遂げるなどの達成感やキャリアに関しての自己成長につながる研鑽が大事なようです。



企業のキャリアパスの充実度が「やりがい」につながることが多々あります。昇格の習熟・習得要件を明らかにすることで自己研鑽への意欲、また上位の職責での仕事が明らかになることで昇格までの準備期間としての学習は可能になります。本人の希望に応じたキャリア形成を支援し、昇進の機会を増やすことや成果に応じたインセンティブ制度の導入など柔軟な処遇体制の構築も必要です。目標管理制度(MBO)は、「やりがい」「働きがい」の意識を高めるのには効果があると感じています。企業の今年度の経営・部門目標から自分の目標設定プロセスに主体的に関与して、遂行マネジメントを促し、評価のフィードバックを適切に行い、評価基準の明確化を図るのが大事です。年度末の最終評価では、今年度のフィードバックと次年度の繋がる取り組みを確認します。


「やりがい」「働きがい」につながる取り組みは様々かと思いますが、37%のやりがいを感じない人たちにはキャリアパスの構築が解決策と思います。給与が上がる仕組みを明らかにして、成長に合わせた昇格の仕組みの明らかにする。成長の実感は、MBOの推進で自己目標をマネジメントして、その成果が昇給・昇格につながるシステムとすれば従業員の生産性向上、業務の効率化が進みます。「やりがい」「働きがい」の向上が、従業員が長く働きたいと感じる環境が整い、定着率が向上します。従業員のエンゲージメントが高まることで、企業の業績向上に寄与します。2025年を境にますます人手不足が深刻化しますが、求人募集の対応だけではなく選ばれる会社、成長する会社を目指す時代を感じています。