中途採用で応募がない原因と対策
採用が売り手市場の近年、中途採用の求人募集をしても応募がないと悩む中小企業経営者が多いようです。人材紹介を利用するも紹介が少なく中途採用できないというケースもみられます。中途採用をおこなう上で押さえるべきポイントは、「中途採用市場の人材は、一度社会を経験したことから転職には慎重になっている人材が多く、新卒者よりもより積極的に情報を収集する」ということです。多くの求職者は、企業のホームページや口コミサイトなどから多くの情報を得ようとします。
対策として自社のホームページに求人情報のサイトを設けて、常に最新の求人情報として期限を定めて掲載します。また、企業口コミサイトの充実を図ることも対策のひとつです。現在の社員や元社員の口コミを参考にする例が多いので、口コミが少ない場合は自社の社員に依頼して口コミの数を増やします。それ以上に大事なことは、中途採用を成功に導くポイントは3つあります。一つ目は、「ライバル以下の条件では勝てない」二つ目は「求職者の求めているものは何かを考える」3つ目は「記憶の残る企業のストーリーを語る」です。
求職者は、同業ライバルの労働条件を見て、比較しています。新たな勤め先での福利厚生を含めた労働条件で妥協することはないです。また、他社より給与が低いと既存の従業員も離れる可能性が出てきます。求人募集をかけた時点で、自分の会社の採用条件と他社の情報を既存の従業員も目にする覚悟が必要です。すべてにおいて平均点以上+α。また、求職者の求めているものは会社の仕事の強みイコールではありません。企業の仕事の強みを並べても求職者には響きません。求職者の目線に徹して、求めるものは何かを考えることが大事です。
今は、ハローワークの求人もインターネットで出来る時代です。以前に比べて求人募集に関する特記事項など職員にお願いすることもなく、自分でストーリーを長い文書で書くことができます。「なぜこの会社を始めたのか」「これまで苦労したこと」「楽しかったこと」「お客様からの感謝の言葉」「これからの会社が進む道」などをストーリーとして求人票に書いてはいかがでしょうか。自社の仕事以外の強みをアピールできれば最高だと思います。自社の仕事以外の強みを見つける方法はまたの機会でお話しします。