これまで以上に求められるマネジメント力
企業や組織の継続的発展に不可欠な要素のひとつ「マネジメント力」です。部下の育成や目標達成などで悩んでいる管理職も多いなか、働き方や従業員の価値観が多様になり、これまで以上にマネジメント力が求められています。「マネジメント」とは、企業が、組織の成果を上げるために経営資源(ヒト・モノ・カネ)を効率的に活用し、リスク管理のもとに、「目標」や「ミッション」の達成を目指すことです。中小企業においての重要な経営資源は「ヒト」であり、従業員の成果を最大化できるような人材に育成することが企業に発展に欠かせません。
組織が果たすべき目標を明確に把握し、達成するための組織運営を実施することも「マネジメント」です。組織を発展させるために、既存人材の能力を発揮するのに相応しい活躍の場を与え、成果の最大化をはかることも「マネジメント」です。そして、企業・組織の目標とは、社会全体にとって良い影響を与えるものでなくてはなりません。単に自社の業績向上を目指すだけではなく、マネジメントを通して「社会貢献」すること、それが組織の負う責任であることを自覚する従業員を育てることも「マネジメント」です。
中小企業の経営者のミッションは、強いリーダーシップを発揮して、企業や組織が目指すべき方向性や具体的な目標を示すことです。示された目標に対して、マネジメントを行う従業員は、仕事を通じて自己実現できる機会や対価・地位を得て、マネジメントすることによって、一人ひとりの強みを業務に活かし、成果を上げていきます。組織に所属する従業員は、その与えられた場で「自己実現」を目指すことが使命です。自己の成長を感じること、やりがいを持つことが生産的な仕事の進め方です。
組織は顧客だけでなく、「社会」が求めるニーズに応える必要があります。そのため、企業が掲げる目標が達成されるということは、最終的に社会貢献に繋がらなければ意味がありません。社会貢献に向けて、各組織で特有の目的(商品・サービス等)とミッションを把握し、使命を果たしていかなければなりません。適切なマネジメントによって目標を達成し、成果を上げ、組織の持続的な発展を目指す役割を持ってます。会社・組織はその使命を果たすため、長く継続する必要があるのです。