組織の未来をつくるコラム

イノベーションのための7つの機会

20世紀を代表する経営思想家ドラッカーは、「イノベーションと起業家精神」という名著を残しました。イノベーションとは、企業家の特有の道具として、新たな富を創造する能力である人間の生活や産業等の諸活動の為に利用可能なもの(いわゆる資源)に与え、それのみならず新たな資源を創造すると述べています。また、企業家は、イノベーションを創造するために、不確実性とリスクを冒しながらも行動の意思決定を行うものと定義しています。企業家は、常にイノベーションを起こすためのビジネスモデルを創造しようとする精神の必要性を説いています。

不確実性の時代にあっては、経営者だけではなく従業員も一緒にイノベーションを起こす企業風土が必要だと考えます。「イノベーションのための七つの機会」では、具体的な機会のうち4つは、ギャップ分析など企業や産業の内部で起こる事象に注目することで生まれてきます。残りの3つは企業や産業の外部で起こる事象である人口層の変化や認識の変化などです。不確実性の時代だからこそ、多くのイノベーションのための外部事象が生じています。内部の機会である「予期せぬ出来事」などの事象は、現場で起きている成功や失敗の出来事から何を創造するかですが、これは人事システムの中でそれに気づく社員教育をしていく以外の道はないと私たちは考えています。